指定難病患者259人から1,532のiPS細胞を樹立、細胞バンクに寄託-CiRAほか
希少疾患研究の強力なツールと考えられるiPS細胞、樹立された細胞種はまだ少ない
京都大学iPS細胞研究所(CiRA)は9月13日、希少疾患のiPS細胞研究を推進するため、患者の大規模なリクルートシステムとiPS細胞樹立パイプラインを構築し、259人の指定難病の患者から1,532個のiPS細胞株を樹立することに成功したと発表した。この研究は、CiRA臨床応用研究部門の齋藤潤教授らの研究グループによるもの。研究成果は、「Inflammation and Regeneration」にオンライン掲載されている。
希少疾患は、患者数が限られており、適切な治療の提供が困難である。これは、患者数が少な...