網膜色素変性症の治療に有用な低分子抗体発見、ロドプシンの異常を阻害-名工大ほか
さまざまなロドプシン遺伝子変異が原因、多様な異常形態により治療開発が困難
名古屋工業大学は9月19日、ロドプシンを特異的に認識する、ナノボディと呼ばれるラマ由来の特殊な抗体を発見し、ロドプシンにナノボディが結合した複合体の立体構造を、X線結晶構造解析により解明し、種々の分光計測手法および生化学的手法を組み合わせることで、ナノボディが、ロドプシンのミスフォールディングと過剰な光活性化を阻止できることを明らかにしたと発表した。この研究は、同大大学院工学研究科の渡辺航平氏(研究当時:工学専攻生命・応用化学系プログラム博士前期課程2年)、神取秀樹特別教授、片山耕大准教授、米国カリフォルニア大学ア...