ABCA4遺伝子変異による日本人のスタルガルト病の遺伝学的特徴を明らかに-慈恵医大ほか
遺伝性網膜ジストロフィ(Inherited Retinal Dystrophy:IRD)の一つであるスタルガルト病の日本における遺伝学的および臨床的特徴を明らかにした東京慈恵会医科大学と全国12の眼科施設との研究をご紹介いたします。
遺伝性網膜ジストロフィは、遺伝子異常が原因で網膜の機能が障害される疾患の総称で、視力低下、視野狭窄などの視機能障害を呈します。IRDの原因となる遺伝子異常のうち、ABCA4遺伝子の両アレル変異によって発症するのがスタルガルト病です。この疾患は、欧米においては頻度の高いIRDの一つとして知られていますが、日本では発症頻度の少ない希少疾患です。
本研究では、AB...