乳がん、思春期の変異がどのような経緯で発症に至るかを解明-京大ほか
人生の早期に獲得されるがん遺伝子変異、がんに進展する細胞・しない細胞の違いは?
京都大学は7月28日、乳がんについて、思春期前後に生じた最初の変異の獲得から数十年後の発症にいたるまでの全経過を、最先端のゲノム解析技術を駆使することによって、世界で初めて明らかにすることに成功したと発表した。この研究は、同大医学研究科の小川誠司教授、戸井雅和教授(現:東京都立駒込病院長)、西村友美特定助教、白眉センターの垣内伸之特定准教授、東京医科歯科大学の宮野悟特任教授、慶應義塾大学の佐藤俊朗教授らの研究グループによるもの。研究成果は、「Nature」にオンライン掲載されている。
乳がんは日本人女性におい...