認知症における「肥満パラドックス」、APOE遺伝子型で差異-長寿研ほか
高齢期には逆に有益となる「肥満」、その実情は不明
国立長寿医療研究センターは7月21日、認知症における「肥満パラドックス」(パラドックス=逆説的な事象)はAPOE遺伝子型で異なることを明らかにしたと発表した。この研究は、同センターの認知症先進医療開発センター分子基盤研究部の篠原充副部長、里直行部長、米国メイヨー・クリニックらの研究グループによるもの。研究成果は、「FASEB BioAdvances」に掲載されている。
高齢化が加速する現代の日本において、アルツハイマー病をはじめとする認知症の対策は喫緊の課題である。アルツハイマー病の原因とされるアミロイドβを標的とする抗体治療薬が米国で承...