がん転移しやすい肺の部分に起こる変化を発見、予防的治療につながる可能性-信州大
肺に形成される「転移前ソイル」、フィブリノーゲン沈着との関連は?
信州大学は8月25日、血清アミロイドタンパク質の遺伝子群をヒト化した動物の研究を行い、肺では、ヒトの病的フィブリノーゲンと血清アミロイドの複合体が沈着した場所に、がん細胞が転移することを確かめたと発表した。この研究は、同大先鋭領域融合研究群バイオメディカル研究所の平塚佐千枝教授らの研究グループによるもの。研究成果は、「Nature Communications」にオンライン掲載されている。
がんは、国内の死亡原因第1位である。男性、女性ともに、おおよそ2人に1人が一生のうちにがんと診断され、男性ではおおよそ4人に1人、女性...