肝細胞の脂質代謝を制御する新たなシステムが明らかに-都医学研ほか
ApoBに対し、ApoEがどのような機能的役割を果たすのかに着目
東京都医学総合研究所は4月1日、肝細胞におけるアポリポタンパク質を介した新たな脂質代謝制御システムの存在が明らかになったと発表した。この研究は、同研究所免疫制御ユニットの篠﨑ことみ研修生、山根大典ユニットリーダー、お茶の水女子大学・市育代教授らの研究グループによるもの。研究成果は「Journal of Lipid Research」にオンライン掲載されている。
肝臓内では、通常アポリポタンパク質B(ApoB)という巨大なタンパク質が中性脂肪を内包し、血中に分泌することで肝細胞内の脂質を全身に運搬する役割を担っている。Apo...