肝臓への脂肪蓄積は心不全リスクを増大させる
肝臓に脂肪が蓄積する非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と呼ばれる病態を抱えている人では、今後10年間での心不全リスクが上昇するというメタアナリシスの結果が発表された。ヴェローナ大学(イタリア)医学部のAlessandro Mantovani氏らによるこの研究の詳細は、「Gut」に7月25日掲載された。
Mantovani氏らによると、国を問わず、成人の約30%がNAFLDに罹患しているものと見積もられている。さらに悪いことに、過体重や肥満の増加に伴い、NAFLDの有病率は今後10年間で急増することが予想されているという。
今回のMantovani氏らの研究では、2022年3月までに...