特定健診での「尿潜血検査」必須化により、医療費削減につながる可能性-筑波大ほか
無症状のIgA腎症や膀胱がん、顕微鏡的血尿で偶然発見されることも
筑波大学は2月4日、経済モデルを構築し、特定健診において尿潜血検査を必須化した場合の、IgA腎症と膀胱がんの早期発見・早期治療に関する費用対効果を分析した結果、将来の医療費削減につながる可能性が示されたことを発表した。この研究は、同大医学医療系保健医療政策学・医療経済学の近藤正英教授らの研究グループによるもの。研究成果は、「Clinical and Experimental Nephrology」に掲載されている。
血尿とは尿に赤血球が混じった状態であり、尿の色調変化で気付かれる肉眼的血尿と、尿試験紙法による尿潜血反応で発...