RAS変異がん、RASネットワークを包括的に抑制可能な核酸医薬候補を開発-岐阜大
膨大なネットワークを形成するRAS、単独を標的にしてもRAS変異がんの排除は困難
岐阜大学は10月13日、大腸がん・膵臓がんで高頻度に変異しているRASネットワークについて詳細にその機構を明らかにし、そのネットワークを阻害するマイクロRNA核酸医薬シーズの開発に世界で初めて成功したと発表した。この研究は、同大大学院連合創薬医療情報研究科の杉戸信彦特任助教、赤尾幸博特任教授らの研究グループによるもの。研究成果は、「Molecular Therapy-Nucleic Acids」にオンライン掲載されている。
RAS変異は最上位のドライバー癌遺伝子であり、これまでのがんゲノム解析からヒトのがん...