食道がん多発の3要因、飲酒・ALDH2・TP53の関連を解明-京大
飲酒は喫煙と並ぶ食道がんのリスク
京都大学は2月14日、飲酒により食道がんが多発するメカニズムを解明したと発表した。この研究は、同大大学院医学研究科の近藤雄紀特別研究学生、医学部附属病院の大橋真也特定准教授、医学研究科の武藤学教授らの研究グループによるもの。研究成果は、「Journal of Gastroenterology」にオンライン掲載されている。
食道がんは予後不良な難治性がんで、扁平上皮がんと腺がんが2大組織型だ。世界では、扁平上皮がんが最も多く、日本では扁平上皮がんが約90%を占めている。世界保健機関(WHO)は、食道扁平上皮がんのリスク因子として、アルコール摂取と喫煙をあげ...