新たな治療戦略が造血幹細胞移植数の増加をもたらす?
既存の薬剤を新しい方法で活用することにより、より多くの血液がん患者が造血幹細胞移植を受けられるようになる可能性のあることが、米マイアミ大学ミラー医学部のAntonio Jimenez Jimenez氏らの研究で示された。抗がん薬の一種であるシクロホスファミドを使用すれば、ドナーが血縁者ではなく、ドナーとレシピエントの間で白血球の型(ヒト白血球抗原;HLA)が部分的にしか一致していない場合でも、造血幹細胞移植を受けられるようになる可能性が示唆されたという。この研究結果は、米国臨床腫瘍学会(ASCO 2024、5月31日~6月4日、米シカゴ)で発表された。
米国立衛生研究所(NIH)によると...