免疫療法薬の術前投与、2種類の皮膚がんで効果を示す
皮膚がんの患者に対し、外科的にがんを切除する前に免疫療法薬を投与する治療アプローチの有効性を示した2件の臨床試験の結果が、欧州臨床腫瘍学会の年次集会(ESMO 2022、9月9~13日、フランス・パリ)で発表された。試験に参加した一部の患者では、免疫療法薬の術前投与によってがんが消失し、手術の必要がなくなる可能性も示されたという。
1件目の試験は、米国、オーストラリア、欧州の切除可能なステージⅡ〜Ⅳの有棘細胞がん(扁平上皮がんともいう)患者79人を対象に、米テキサス大学MDアンダーソンがんセンター頭頸部外科のNeil D. Gross氏らが実施したもの。対象者には、手術と放射線治療の前に...