卵巣がんにおける三次リンパ様構造形成メカニズムと予後への影響を解明-京大ほか
TLSはがん微小環境にどのように誘導され、患者の生存にどんな影響を及ぼすのか?
京都大学は8月5日、卵巣がんにおけるがん微小環境において、慢性的な免疫応答にかかわる三次リンパ様構造(TLS)の形成メカニズムと臨床的意義の一端を明らかにしたと発表した。この研究は、同大大学院医学研究科 婦人科学産科学の濱西潤三准教授、浮田真沙世同特定病院助教、万代昌紀同教授らと、同研究科 免疫細胞生物学教室の吉富啓之准教授、上野英樹同教授らとの共同研究グループによるもの。研究成果は、「JCI-Insight」にオンライン掲載されている。
がん微小環境へのT細胞(特にCD8陽性T細胞)の浸潤は、これまでさまざ...