BRCA1発がんのリスク、過剰鉄に伴う酸化ストレスを初めて認知-名大ほか
BRCA1の変異によりがんが発生しやすい理由について、詳しい分子機構はわかっていなかった
名古屋大学は6月6日、ヒトの遺伝性乳がん卵巣がん症候群(hereditary breast and ovarian cancer syndrome;HBOC)に相当するBrca1(L63X/+)ラットモデルを使用した研究により、変異ラットにおいて過剰鉄を介した酸化ストレスによる発がんが促進されること、また乳がんのゲノム変化に対応した場所で染色体増幅がおこり、これはハプロ不全によりミトコンドリア傷害が起こりやすいため鉄が過剰に蓄積して、最終的にフェロトーシス抵抗性を早く獲得していることによるものである...