認知症の可能性を「高齢者と医療者の会話」から検知するAIプログラムを開発-慶大ほか
認知症は言語機能にも影響、会話から判別することは可能か
慶應義塾大学は8月8日、自然言語処理(NLP)を用いた「会話型認知症診断支援AIプログラム」を開発したと発表した。この研究は、同大医学部ヒルズ未来予防医療ウェルネス共同研究講座の岸本泰士郎特任教授らと株式会社FRONTEOとの共同研究によるもの。研究成果は、「Scientific Reports」に掲載されている。
高齢化が進む日本では認知症の人の数が増加し続けている。厚生労働省によると、2025年には730万人(高齢者の約5人に1人)に達すると推計されており、認知症への対策は日本の重要な社会的課題の一つだ。認知症の診断は、通常、病...