認知症予防に重要な聴力の閾値を特定、38.75 db HLが分岐点-慶大
難聴は認知症のリスク、どのくらいの聴力から補聴器をすべきか?
慶應義塾大学は3月7日、55歳以降の補聴器の装用経験がない難聴者のグループにおいて、聴力閾値と認知機能検査の結果は負の相関関係を示し、4つの音の高さの聴力閾値の平均値が38.75 dB HLを超えた場合に認知症のリスクになり得ることを発見したと発表した。この研究は、同大医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室の西山崇経専任講師、大石直樹准教授らの研究グループによるもの。研究成果は、「Aging」に掲載されている。
認知症は超高齢社会を迎えた日本において、経済・社会的に大きな問題となっているが、難聴は中年期における認知症の予防可能な最...