早期膵がん、通常の胃カメラ+簡便な追加検査で発見が可能に-阪大ほか
膵がんの自然史は約15~20年、時間は十分あるのに早期発見が困難
大阪大学は2月20日、胃カメラの際に追加検査として、十二指腸乳頭部を洗浄して回収液中のKRAS遺伝子変異を検出するリキッドバイオプシーにより、高い診断精度で早期膵がんを診断できることを明らかにしたと発表した。この研究は、同大大学院医学系研究科の谷内田真一教授(がんゲノム情報学)らの研究グループによるもの。研究成果は、「Annals of Surgery」に掲載されている。
膵がんは難治性がん(5年生存率:約13%)として知られ、日本でも患者数の増加が社会問題となっている。難治性の理由として、早期発見が難しいため診断時にすで...