ヒト白血病細胞において、フィラデルフィア染色体の人工的な生成に成功-山梨大ほか
白血病、チロシンキナーゼ阻害薬に対する耐性化の克服が課題
山梨大学は9月14日、ヒトのがんで最初に同定された染色体異常であるフィラデルフィア染色体を、CRISPR/Cas9によるゲノム編集技術を用いてヒト白血病細胞で人工的に生成することに世界で初めて成功したと発表した。この研究は、同大医学部小児科学講座の玉井望雅臨床助教、犬飼岳史教授、北海道大学病院検査輸血部の藤澤真一臨床検査副技師長、豊嶋崇徳部長、ワシントン大学医学部発生生物学部門の神元健児研究員、腎臓内科の大町紘平研究員、広島大学原爆放射線医科学研究所の仲一仁准教授、国立成育医療研究センターゲノム医療研究部の要匡部長らの研究グループ...