肝細胞がん、生活習慣の改善で60%が予防可能-近大ほか
肝細胞がんの予防には政策を含めた包括的戦略提言が必要
近畿大学は7月29日、アルコールをはじめとする非ウイルス性の因子を制御することによって、少なくとも60%の患者で肝細胞がんを予防可能であることを明らかにしたと発表した。この研究は、同大医学部内科学教室(消化器内科部門)の工藤正俊主任教授らの研究グループと、中国・復旦大学附属中山医院のJia Fan教授らとの国際共同研究によるもの。研究成果は、「The Lancet」にオンライン掲載されている。
肝がんは世界で6番目に多い悪性腫瘍であり、がん関連死因の第3位となっている。肝がんの約80%を占める肝細胞がんは、早期段階では無症状のことが多...