老化関連T細胞が慢性炎症や自己抗体産生を引き起こすメカニズムを解明-京大
老化関連疾患の発症に関わる「免疫老化」のメカニズムの全容は不明
京都大学は9月22日、SA-T細胞が慢性炎症や自己抗体の産生を引き起こすメカニズムを解明し、それを人為的に阻害することにより免疫老化や自己免疫疾患を抑制できることを、動物モデルで明らかにしたと発表した。この研究は、同大大学院医学研究科の福島祐二特定助教、服部雅一特定教授らの研究グループによるもの。研究成果は、「Cell Reports」にオンライン掲載されている。
ヒトは加齢に伴い、がん、糖尿病、動脈硬化症、慢性腎不全などの慢性炎症性疾患、あるいはリウマチ性自己免疫病など多様な疾患を発症しやすくなる。これらの「老化関連疾患」...