EBウイルスの免疫監視、ヘルパーT細胞がキラーT細胞となってがんを防ぐ-広島大ほか
少数のB細胞に潜伏感染し維持されるEBウイルス、2種類のT細胞が免疫監視を担う
広島大学は9月1日、EBウイルスに感染した細胞の抑え込みに重要なT細胞について解析を進め、マウスおよびヒトの細胞を用いた培養実験で、EBウイルス感染細胞を認識して活性化したヘルパーT細胞が本来とは機能的に異なるキラーT細胞へと機能転換することを確認したと発表した。この研究は、同大大学院医系科学研究科免疫学、同研究科小児科学、マックスデルブリュック分子医学センター(ドイツ)、シャリテベルリン医科大学(ドイツ)らの研究グループによるもの。研究成果は、「Cancers」に掲載されている。
EBウイルスは成人の9割程...