がん代謝物「スペルミジン」、免疫療法改善の新規治療標的候補として同定-東大ほか
腫瘍内のT細胞活性制御メカニズムは?
東京大学は6月6日、T細胞応答を抑制するがん代謝物(オンコメタボライト)を同定し、腫瘍内におけるT細胞活性制御の新しいメカニズムの解明に成功したと発表した。この研究は、同大先端科学技術研究センター炎症疾患制御分野の日比野沙奈特任研究員、柳井秀元特任准教授ら、同センターニュートリオミクス・腫瘍学分野の大澤毅准教授、慶應義塾大学先端生命科学研究所の曽我朋義教授らの研究グループによるもの。研究成果は、「Proceedings of the National Academy of Sciences (PNAS)」電子版に掲載されている。
CD8陽性T細胞は、...