NK細胞による転移がん細胞殺傷、肺の血管内で可視化-京大
NK細胞がどのようにがん細胞を排除しているのか?顕微鏡レベルで観察
京都大学は2月7日、高感度発光イメージングと二光子顕微鏡とを駆使し、肺の血管内でのナチュラルキラー(NK)細胞とがん細胞の様子を明らかにしたと発表した。この研究は、同大大学院生命科学研究科の松田道行教授、同研究員一瀬大志博士らの研究グループによるもの。研究成果は、「eLife」のオンライン版に掲載されている。
がんで患者が亡くなる原因の9割は、原発巣ではなく転移したがんの影響だ。そして、がんの転移が最も多く起きる臓器は肺であるため、がんの肺転移を抑制することができれば、がん患者の予後改善が期待される。がん患者の血中には、...