肝臓がん、体内の「鉄過剰状態」で罹患リスクが上昇、一般住民対象調査で-国がん
血漿鉄、フェリチン、ヘプシジン濃度について日本の一般住民を対象に調査
国立がん研究センターは9月3日、全国の40~69歳の男女約3万4,000人の血液を用いて、鉄代謝マーカーであるフェリチンなどの濃度とがん罹患リスクの関連を調べた結果を発表した。この研究は、同センターの多目的コホート研究(JPHC研究)として行われたもの。研究成果は、「Cancer Prevention Research」に掲載されている。
鉄は人体の健康維持に必要な必須微量元素の一つである。一方、体内に過剰な鉄が存在することは、活性酸素の増加を介して発がんにつながることと関連する可能性が指摘されている。体内の鉄の状態を...