敗血症性ショックの全国実態が明らかに、10年間で改善も3人に1人が死亡-千葉大
死亡リスクの高い敗血性ショック、発生頻度や死亡率等の全国規模のデータはなかった
千葉大学は9月4日、Diagnosis Procedure Combination(DPC)の保険請求データを用いて2010~2020年の約8200万件の入院データを解析し、日本における「敗血症性ショック」の患者数や死亡率の全国的な実態を、初めて明らかにしたと発表した。この研究は、同大大学院医学研究院の中田孝明教授、医学部附属病院の今枝太郎助教らの研究グループによるもの。研究成果は、「Critical Care」に掲載されている。
敗血症は、細菌やウイルスなどの感染に対する体の反応が過剰となった結果、心臓・肺...