濾胞性制御性T細胞の前駆細胞を発見、重症感染症との関連が明らかに-阪大
免疫において重要な「Tfr」、分化プロセスや機能的特性には不明な点が多かった
大阪大学は10月17日、ヒト血液中を循環する濾胞性制御性T細胞(Tfr)のうち、30~50%がナイーブ様表現型を持つ前駆型Tfr(preTfr)であることを世界で初めて明らかにしたと発表した。この研究は、同大感染症総合教育研究拠点のJames Badger Wing教授らの研究グループによるもの。研究成果は、「Science Advances」にオンライン掲載されている。
制御性T細胞(Treg)は、転写因子Foxp3を発現し、免疫の恒常性維持において重要な役割を果たすことが知られている。近年の研究で、Treg...