腎疾患、好中球細胞外トラップの役割に着目した総説を発表-北大
好中球は多様性を持つ免疫細胞
北海道大学は5月1日、腎疾患に対する好中球の関与を詳細に解説した総説を発表したことを明らかにした。この研究は、同大大学院保健科学研究院の石津明洋教授、益田紗季子講師、西端友香講師、医学研究院の中沢大悟講師、楠(渡辺)加奈子助教、同大病院の外丸詩野准教授らの研究グループによるもの。研究成果は、「Nature Reviews Nephrology」に掲載されている。
好中球は末梢血白血球の中で最も多い免疫担当細胞で、従来は均質な細胞集団と見なされていたが、近年、異なる遺伝子発現プロファイルと免疫特性を持つ多様な細胞群であることがわかってきた。感染などの刺激により...