臨床検査の質 前編
ー精度管理と第三者認定ー
臨床検査は診療を行う上で非常に重要な情報を提供する。誤った検査結果を提供することにより、場合によっては誤った診療につながることもある。このため、“臨床検査の質”を保証することは非常に重要である。この“臨床検査の質”は、どのように確保し、保証されるのか?本稿では、「精度管理と第三者認定」について解説する。
国内において臨床検査は第二次世界大戦以前より行われており、当時は主に主治医や看護婦(当時の呼称)が実施していた。戦後になり臨床検査のみに従事する者が現れ、その従事者の身分を確保することを目的として1958年(昭和33年)に「衛生検査技師法」が制定された。その後、1970年(昭和45年)の...