血中フィブリノゲンの「質」を評価可能な臨床検査法を開発、実用化へ-名大ほか
トロンビン時間法はフィブリノゲンの量を評価できるが質は評価できない
名古屋大学は1月24日、血中フィブリノゲンの「質」を評価することが可能な新しい臨床検査法を開発し、自動分析装置による解析を可能とすることに成功したと発表した。この研究は、同大医学部附属病院 医療技術部 臨床検査部門の鈴木敦夫主任臨床検査技師、輸血部の鈴木伸明講師、松下正教授らの研究グループが、シスメックス株式会社との共同研究として行ったもの。研究成果は、「Scientific Reports」の電子版に掲載されている。
フィブリノゲンは血液凝固反応における最終段階を担うタンパク質の一つであり、止血に必要不可欠な極めて重要...