「ストレス造血時」における造血幹細胞の代謝調節を解明-東北大ほか
ストレス造血時、造血幹細胞がエネルギー需要をどのように賄っているのかは不明だった
東北大学は4月19日、緊急時における造血幹細胞の代謝調節を解明したと発表した。この研究は、同大大学院医学系研究科と国立国際医療研究センター研究所の田久保圭誉教授・プロジェクト長らの研究グループ、京都大学大学院医学系研究科らの共同研究によるもの。研究成果は、「eLife」に掲載されている。
造血幹細胞は、主に骨髄に存在する希少(全骨髄細胞の0.003%~0.01%)な細胞で、生涯にわたって各種の血液細胞を産生する細胞だ。造血幹細胞は、多くの時間は細胞周期を静止期に留めることで幹細胞の性質を守っていると考えられ...