積極的ながんゲノムプロファイリング検査の実施に期待:
BRAF遺伝子Thr599dup変異、分子標的薬の治療標的となる可能性-浜松医大
代表的なV600変異の他、クラスⅠのBRAF変異は存在する?
浜松医科大学は5月8日、包括的がんゲノムプロファイリング検査で同定されたBRAF遺伝子の希少変異であるThr599dup変異の機能を明らかにしたと発表した。この研究は、同大内科学第二講座の渡邉裕文医師(大学院生)、井上裕介助教、須田隆文教授(研究当時、現:理事・副学長)らの研究グループによるもの。研究成果は、「JCO Precision Oncology」に掲載されている。
BRAF遺伝子は重要なドライバー遺伝子の一つであり、その変異は種々のがん種において認められる。BRAF変異は、「キナーゼ活性」や「上流からのシグナルに対す...