遺伝子治療は、夢の医療から“現実の選択肢”へ
最新の遺伝子治療に関する知見について、長年にわたり遺伝子治療分野を牽引されてきた自治医科大学名誉教授・客員教授 小澤敬也先生のインタビュー記事をご紹介いたします。本インタビューは、遺伝性疾患情報の専門メディア「遺伝性疾患プラス」に掲載されています。
“未来の医療”とされていた遺伝子治療は、確実に実用化のフェーズへと進みつつあります。現在、日本においては、脊髄性筋萎縮症やRPE65変異に伴う遺伝性網膜ジストロフィーを対象とした遺伝子治療が承認されています。また、血液がん領域では、患者さん自身のT細胞を取り出して遺伝子を導入することにより、がん細胞を攻撃する能力を高めた上で体内に戻すCAR-...