心筋の伝導障害をiPS由来組織移植で改善、ミニブタ実験で検討-京大ほか
iPS細胞用いた心臓再生医療、宿主動物の心臓への電気的興奮伝播などは未評価
京都大学は3月28日、心筋障害を引き起こしたミニブタの心臓にヒトiPS細胞から作製した心臓組織を移植し、心筋障害に起因する電気信号の伝わりにくさ(伝導障害)が改善されることを確認したと発表した。この研究は、同大医学部附属病院の升本英利特定准教授(兼:理化学研究所上級研究員)、博士課程の黒田悠規氏らの研究グループによるもの。研究成果は、「JTCVS Open」にオンライン掲載されている。
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