経口BTK阻害薬リルザブルチニブ、米国でITP治療薬として承認取得-サノフィ
多面的な免疫調節作用を介してITPの病態に働きかける新規BTK阻害薬
サノフィ株式会社は9月12日、リルザブルチニブ(rilzabrutinib、製品名:Wayrilz)について、既存の治療薬では効果不十分な持続性または慢性の免疫性血小板減少症(ITP)の成人患者に対する治療薬として、米国食品医薬品局(FDA)より承認されたと発表した。
複合的な免疫調節異常が原因であるITPでは、血小板数の減少(10万/μL未満)が生じ、それに伴うさまざまな出血症状や血栓塞栓症のリスクが高まる。ITP患者は、内出血や脳内出血などの生命を脅かす可能性がある出血症状のみならず、倦怠感や認知機能の低下などによ...