レジスタントプロテインが多い高野豆腐、食後血糖値や血中脂質低下のメカニズムは未解明

信州大学は1月13日、高野豆腐由来のタンパク質、および高野豆腐に豊富に含まれるレジスタントプロテインが、高脂肪食によるマウスの体重増加、脂肪肝を軽減させることを明らかにしたと発表した。この研究は、同大医学部国際交流推進室・大学院総合医理工学研究科国際医学研究推進学教室の田中直樹教授と、株式会社旭松食品の石黒貴寛研究所長をはじめとする研究グループによるもの。研究成果は、「International Journal of Biological Macromolecules」に掲載されている。

画像: 画像はリリースより

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食生活を含めた生活習慣の変化により、肥満者の割合が世界中で増えている。肥満は糖尿病や脂肪肝、脂質異常症、動脈硬化といったさまざまな病気につながる危険因子であるため、肥満の予防は喫緊の課題である。レジスタントプロテインを豊富に含む高野豆腐が食後の血糖値や血中脂質を低下させることが、小規模の研究で報告されているが、高野豆腐の代謝への影響とそのメカニズムは全く不明であった。そこで今回研究グループは、高野豆腐から得られたタンパク質、およびレジスタントプロテインが、高脂肪食によるマウスの肥満を予防できるか、その効果を検証した。

高野豆腐タンパク質・レジスタントプロテイン群、体重増加・脂肪肝の程度減

マウスに通常食と高脂肪食をそれぞれ16週間投与すると、高脂肪食を食べさせたマウスは通常食に比べ、体重が著しく増加し、脂肪肝となった。一方、高野豆腐由来のタンパク質、あるいはレジスタントプロテインを高脂肪食に混ぜて、同じようにマウスに与えると、体重増加や脂肪肝の程度は軽くなった。

腸内アゼライン酸増が回腸でのGLP-1産生を高め、脂肪燃焼を促進

これらの高野豆腐由来のタンパク質を摂取すると、腸内細菌が反応し、腸内のアゼライン酸が増加した。これが回腸でのGLP-1産生を高め、GLP-1が脂肪組織や肝臓に届き、脂肪の燃焼を促進させることが、高野豆腐由来タンパク質の体重増加・脂肪肝軽減のメカニズムと考えられた。高野豆腐タンパク質・レジスタントプロテインによる胃や腎臓、心臓などへの悪影響は見られなかった。

高野豆腐のタンパク質を一緒に食べると、体重増加や脂肪肝が軽減の可能性

現代の食事は脂肪や糖質の多い食品に偏りがちであり、肥満や脂肪肝の増加は世界中の問題となっている。信州の特産品である高野豆腐のタンパク質を一緒に食べると、体重増加や脂肪肝が軽減される可能性がある。今回の研究で得られた知見をもとに、健康寿命延伸への高野豆腐の可能性を探っていきたい、そして肥満と生活習慣病の予防に貢献したいと考えている、と研究グループは述べている。(

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