新型コロナウイルスワクチンの接種や開発の状況など、国内の動向をまとめました。

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オミクロン株対応ワクチン 接種率18%
塩野義が組換えタンパクワクチン申請
安全性に重大な懸念認められず

オミクロン株対応ワクチン 接種率18%

政府のまとめによると、11月29日公表時点の国内の新型コロナウイルスワクチンの総接種回数は3億4832万8702回。総接種回数のうち、▽1回以上接種したのは1億439万212人(接種率81.4%)▽2回接種が完了したのは1億299万2122人(80.4%)▽3回接種したのは8428万5145人(66.9%)▽4回接種したのは4836万7351人▽5回接種したのは829万3872人――となっています。

今年2月から接種が始まった5~11歳の小児の接種回数は、11月29日公表時点で371万7476回となっており、1回以上接種したのは169万4698人(23.2%)、2回接種を完了したのは161万7373人(22.1%)。9月から始まった追加接種は40万5405人(5.5%)が受けています。10月5日に承認された生後6カ月~4歳未満の乳幼児の接種回数は同日時点で3万2208回となっており、1回以上接種した人が3万2208人(0.7%)、2回接種完了が861人(0.0%)です。

9月12日には、米ファイザー/独ビオンテック製とモデルナ製でオミクロン株の「BA.1」に対応したワクチンが承認。さらに10月5日には、同株の「BA.4/BA.5」に対応したファイザー製ワクチンも承認され、11月1日にはモデルナ製のBA.4/5対応ワクチンも承認されました。政府は追加接種の接種間隔を従来の5カ月から3カ月に短縮し、12歳以上のすべての人を対象にオミクロン株対応ワクチンの接種を進めています(12歳から接種できるのはファイザー製のみ。モデルナ製は18歳以上が対象)。

オミクロン株対応ワクチンの接種回数は11月29日時点で2251万2566回(接種率17.9%)となっています。

塩野義が組換えタンパクワクチン申請

現在、国内で公的接種の対象となっている新型コロナワクチンは、ファイザー/ビオンテックのmRNAワクチン「コミナティ」とモデルナの同「スパイクバック」、米ノババックスが開発し、武田薬品工業が国内で製造・供給する組換えタンパクワクチン「ヌバキソビッド」の3種類。このほか、英アストラゼネカのウイルスベクターワクチン「バキスゼブリア」と米ジョンソン・エンド・ジョンソンの医薬品部門ヤンセンファーマが開発したウイルスベクターワクチン「ジェコビデン」も承認されていますが、公的接種では使用されていません。

画像: 塩野義が組換えタンパクワクチン申請

追加接種の3回目にはファイザー製、モデルナ製、武田(ノババックス)製とも使用できますが、4回目と5回目に使えるのはファイザー製とモデルナ製のみ。5~11歳の小児と生後6カ月~4歳の乳幼児に使用できるのはファイザー製のみです。

オミクロン株BA.4/BA.5に対応したワクチンはファイザー製(12歳以上)とモデルナ製(18歳以上)が承認。ファイザーは10月13日に5~11歳の小児についても申請を行いました。

日本企業では、塩野義製薬が組換えタンパクワクチンを成人の初回免疫(1回目・2回目)と追加免疫(3回目)を対象に11月に申請。第一三共は開発中のmRNAワクチンを追加免疫の適応で来年1月に申請する方針です。KMバイオロジクスは不活化ワクチンの開発を進めています。

安全性に重大な懸念認められず

厚生労働省によると、10月9日までに予防接種法に基づいて医療機関から報告された副反応疑いの頻度は、▽ファイザー製(12歳以上用、21年2月接種開始)0.0122%(うち重篤0.0028%)▽同(5~11歳用、22年2月接種開始)0.0039%(うち重篤0.0011%)▽モデルナ製(21年5月接種開始)0.0067%(うち重篤0.0015%)▽武田(ノババックス)製(22年5月接種開始)0.0141%(うち重篤0.0041%)――となっています。

接種後に報告された死亡例(12歳以上)は、10月9日までにファイザー製1683件(接種100万回あたり6.9回)、モデルナ製202件(同2.6件)、武田(ノババックス)製1件(同4.5件)。これまでワクチンとの因果関係があると結論付けられたケースはなく、厚労省の専門部会は「4回目接種後の事例を含め、ワクチン接種体制に影響を与えるほどの重大な懸念は認められない」としています。

新型コロナワクチンで注意すべき副反応とされている心筋炎・心膜炎(12歳以上)は、10月9日までにファイザー製で心筋炎89件・心膜炎39件、モデルナ製で心筋炎66件・心膜炎22件の報告がありました(疑いとして報告されたもののうち、国際分類に基づいて心筋炎・心膜炎と評価された事例)。武田(ノババックス)製ではいずれも0件でした。

5~11歳の小児では、10月9日までに接種後の死亡例の報告が2件(接種100万回あたり0.6件)あり、厚労省の専門部会は「情報不足等によりワクチンとの因果関係が評価できない」としています。国際基準に照らして心筋炎・心膜炎にあたると評価された事例は、それぞれ1件ずつありました。

こうした報告を踏まえ、厚労省の専門部会は「いずれのワクチンも、これまでの報告によって、死亡、アナフィラキシー、血小板減少症を伴う血栓症、心筋炎・心膜炎、4回目接種、5~11歳の小児接種、ワクチン接種後健康状況調査に係る検討を含め、引き続きワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められない」と評価しています。

(公開:2021年1月14日/最終更新:2022年11月30日)

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