監修:山本新吾先生(兵庫医科大学病院 泌尿器科・腎移植センター 主任教授/診療部長)
 
尿路感染症では抗菌薬による治療が中心となる。しかし近年、主要な起炎菌である大腸菌の薬剤耐性菌が増加しており、抗菌薬が効かず、治療に難渋するケースもある。世界的な課題である薬剤耐性(Antimicrobial Resistance:AMR)の対策が、尿路感染症の治療においても求められている。AMRについては、シスメックス株式会社ホームページのストーリー「「薬剤耐性(AMR)」ってなんだろう?」にて解説しているのでご参照いただきたい。起炎菌に応じて薬剤を選択するために、起炎菌の同定※1がますます重要視されている。

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